OUTCAST FILM FESTIVAL -SPIN OFF-

2025年8月9日〜11日

吉祥寺(東京)・オンライン
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前売り券(1枚)1,500

社会の周縁で暮らす人々の生活を映した 3作品を3日間限定で上映

社会の周縁で生きる人々の人生に触れたとき、私たちは何を感じるのか。

THE BIG ISSUEとともにお届けする「OUTCAST FILM FESTIVAL -SPIN OFF-」では、90年代にニューヨークの地下で暮らし「もぐら人」と呼ばれた人たちが共に作った作品『ダーク・デイズ』(2001年)、ルーマニア最大の都市ブカレストから徒歩圏内の湖畔で約20年間暮らすも、移動を余儀なくされる11人家族を写した『アカーサ〜僕たちの家〜』(2020)、そしてメキシコの闇救急車を走らせる一家に密着した『ミッドナイト・ファミリー』(2019)の3作品がラインナップ。

ギャラリースペースでは上映作品のひとつである『ダーク・デイズ』に関連した写真展も開催。同作品と同じ時代である90年代に、新宿駅で200人近くの路上生活者が暮らしていた新宿ダンボール村を写した写真展だ。写真家は新宿「ビア&カフェBERG(ベルク)」で副店長をされている、迫川尚子さん。彼女が当時、2年間毎日新宿ダンボール村に足を運び撮影した、貴重な写真の展示となる(開催期間:8月2日(土)、3日(日)、9日(土)〜11日(月・祝)、16日(土)、17日(日))。上映時などには、移動カフェのsan front coffeeによるおいしいコーヒーや軽食も楽しめる。大変貴重な機会をどうかお見逃しなく!

開催場所:吉祥寺サンロード商店街内 espace Á L. L.

上映作品

ゲスト

石原海

ロンドンと東京を拠点にする映画監督/アーティスト。社会から疎外されたコミュニティや人々を描くことを中心に、 個人的な経験と社会問題を織り交ぜた物語をベースにした映像作品を主に制作している。身近な人々やコミュニティに属するひとなど、プロの役者ではない生活者たちと頻繁にコラボレーションを行う。過去の作品は、東京都写真美術館、国立国際美術館、福岡市美術館、ポンピドゥー・センター、ICA ロンドン、ルイ・ヴィトン財団美術館、ロッテルダム国際映画祭など、世界中の美術館や映画祭で上映・展示されている。2024年GQ グローバル・ クリエイティブ・アワード受賞。

迫川尚子

新宿ベルク副店長。写真家。種子島生まれ。女子美術短期大学服飾デザイン科、現代写真研究所卒業。テキスタイルデザイン、絵本美術出版の編集を経て、1990年から「BEER & CAFE BERG(ベルク)」の共同経営に参加。商品開発や人事を担当。唎酒師、調理師等の資格を持つ。写真集に『新宿ダンボール村』(DUBOOKS)、『日計り』(新宿書房)がある。森山大道いわく「新宿のヴァージニア・ウルフ」。

稲葉 剛

1969年広島県生まれ。94年より路上生活者を中心とする生活困窮者支援活動に参加。2014年、つくろい東京ファンドを設立し、ハウジングファースト型の居住支援に取り組んでいる。一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表、立教大学大学院社会デザイン研究科客員教授。著書に『貧困パンデミック』(明石書店)、『閉ざされた扉をこじ開ける』(朝日新書)など。

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社会の周縁で生きる

従来の枠を外れた人生もまたひとつの選択肢だ。しかし多くの場合、社会の周縁で生きる人々は疎外され、困難の中で暮らしを模索しなければならない。京都、ニューヨーク、アイルランドなど各地の写真家たちは、そんなコミュニティの内側に焦点をあてた。その写真は思いがけず私たちの郷愁を呼ぶ。

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    短編ドキュメンタリー

    ケープ・フラッツ

    ニューヨークを拠点に活動するジェイク・オルセン監督による衝撃的な短編ドキュメンタリー。南アフリカ・ケープタウンのケープ・フラッツで3日間にわたって撮影された『ケープ・フラッツ(The Flats)』は、そこで暮らす住民の生活を探る。

    短編ドキュメンタリー

    その理由

    フロリダの田舎に住む低所得者層が、喫煙によって大切な人を失いながらも、依存症に悩む姿を描いたドキュメンタリー短編映画。クリスティ、エリック、ジェレミーの3人は10代前半からタバコを吸い続け、大切な人を失っているにもかかわらず、収入の25%をタバコに費やし続けている。それぞれやめたい理由があるのだが、やめられない。

    短編ドキュメンタリー

    NYC, 1981

    『NYC, 1981』は、ニューヨーク市の治安が史上最悪と言われた時代にフォーカスしたオリジナル短編ドキュメンタリーだ。

    短編ドキュメンタリー

    入浴 ―水との深い関係―

    『入浴 ―水との深い関係― (We the Bathers)』は、世界各地の14人の姿を捉えた美しく心に響く短編ドキュメンタリー。それぞれの人生が“水”をめぐる物語でつながっている。 フィービー・アーンシュタイン監督はこの映画で、入浴という個人的な慣習、そのプライベートな時間に結び付いた心の深淵を探求している。人種差別、うつ病、ホームレス、移民、売春などの社会問題に触れながら、人々が水との関わりによって内省と再生、癒しを得る様子を見つめる。 文化や地域を越えて、人間が水に自身を委ねる行為―入浴―に抱く感情に迫った作品。"

    短編ドキュメンタリー

    『IVRY』(アイブリー)

    『IVRY』(アイブリー)は、青年アイブリー・ホールの人生に迫ったドキュメンタリー映画だ。彼はシカゴのサウスサイドでボクシングに励み、近所の子供たちの指導もする。映画の中で、アイブリーはボクシングジムに通う一人の少年イライジャに語りかける。ともすれば道を踏み外しそうになる荒んだ環境で、正しく生きるための知恵と人生の教訓を諭す。いくつものタトゥーを持ち、12歳の頃から何度も刑務所に入れられた。昔の仲間が生きる道を誤り、命を落とすのを何度も見て来た。これが、この地区(シカゴ近郊のイングルウッド)に暮らす若者たちの常だ。しかし、アイブリーは「そんな環境に打ち勝たなければならない。自分の内面を深く見つめること。自分で道を切り開くんだ」と饒舌に語る。

会場 ›

    ユーロスペース

    An art-house specialist with a lifespan of over two decades, playing independent films from Europe and Asia, and in a new location since January 2006.

    出町座

    Demachiza is an independent cinema located in Kyoto's hip Northern district of Demachiyanagi. Housed inside a traditional indoor shopping street, or 'shoutengai', Demachiza is a cinema, book shop and cafe.

    シネマスコーレ

    Cinema Skhole is an intimate theatre, opened in 1983 by director Koji Wakamatsu, and screens independent movies from Asia and beyond.

    シネ・ヌーヴォ

    Cinenouveau is located in Kujo, Nishi-ku, Osaka City. Known as a culinary capital, Kujo is a warm town with a traditional downtown atmosphere in Osaka City, a major metropolis in the Kansai region.